シュラフカバーのおすすめを厳選!メリットや選び方も解説 | 寝袋・枕 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

シュラフカバーのおすすめを厳選!メリットや選び方も解説

2021.07.02


日本のフィールドの特徴は、1年を通して気温変化が大きく、降水量も多いことです。このため寝袋は、つねに結露や雨で濡れるリスクにさらされています。シュラフカバーは、このような日本の気候に適したアイテムです。シュラフカバーのメリットや選び方とともに、厳選したおすすめモデルをご紹介します。

シュラフカバーを入手したい理由

シュラフカバーを手に入れたい理由は、濡れを防ぎ、シュラフの保温効果を高め、汚れや破損を防止することにあります。

シュラフの濡れを防ぐ

一番の目的はシュラフの濡れを防ぐこと。防水カバーの役割です。化繊のシュラフは湿気を帯びても保温力が変わらない一方、ダウンシュラフが濡れると、不快なばかりか保温力が大幅に低下してしまいます。

秋冬シーズンでは、テント内外の気温差による結露が心配です。特にツェルトやシングルウォールテントは結露が発生しやすく、夏期でも油断できません。テント内で飲み水をこぼすなど、人為的なミスも考えられます。また、タープや他のフロアレスシェルターでは、雨で浸水するケースもあります。シュラフカバーはこのようなリスクから、大切なシュラフとあなたの体温を守ってくれるのです。

保温効果を高める

シュラフカバーを併用すれば、シュラフの使用下限温度をさらに引き下げられます。これはカバーとシュラフの間に空気の層が生じ、シュラフの保温効果を高められるためです。特に秋冬のキャンプでは、シュラフカバーは結露対策と同時に寒さ対策にもつながります。シュラフの内側に入れるインナーシーツと併用すれば、さらに暖かいことでしょう。

シュラフの汚れ・破損防止

カバーをつければシュラフを汚れから保護でき、メンテナンスが楽になります。例えばダウンシュラフの洗濯は専用の洗剤を用意し、手洗いから乾燥と、繊細なメンテナンスが必要です。しかし、カバーを併用することで洗濯頻度を少なくできます。しかも、カバーはシュラフほど洗濯に手間がかかりません。高価なダウンシュラフが破れたり、焼けたりするのを防ぐ役割も期待できるでしょう。

単体使用できるものも

シュラフカバーには、それ単体で使用できるものもあります。夏のシュラフ代わりになるかと言えば、素材的に快適ではないものの、装備を少しでも軽くしたい夏のウルトラライトハイキングに携行したり、非常時のシュラフの代わりにもなります。

シュラフカバーの選び方

シュラフカバーの選び方には、素材やサイズ、防水性能など、いくつかのポイントがあります。

レイヤー数

シュラフカバーもレインウエアと同じく2レイヤー、3レイヤーのモデルがあります。2レイヤーは表地と防水透湿素材の2層構造からなり、軽量かつコンパクト。薄く、寝返りも打ちやすいことが特徴です。

3レイヤーは表地、防水透湿素材、裏地の3層からなり、2レイヤーと比べると裏地の分だけ重量が増します。その代わり、裏地があるため耐久性が高く、単体で使用するなら3レイヤーがおすすめ。シュラフカバー内部の結露を裏地が吸収拡散してくれるため、より強固にシュラフを水滴から保護してくれます。

素材

シュラフカバーの多くは、防水透湿性素材を採用しています。その代表格「ゴアテックス」は、高価ながらも優れた防水透湿能力を発揮します。しかし、平地でのキャンプなど、ゴアテックスほどの機能を必要としない場合、比較的安価なメーカー独自の防水透湿性素材もおすすめです。

中にはタイベック(強靱で耐久性のある不織布)や、素材の内側に熱反射素材のアルミを蒸着加工した、保温効果が高いタイプもあります。キャンプ場の状況や用途に応じて選択しましょう。

サイズ

シュラフカバーには、3シーズン用シュラフのレギュラーサイズと、積雪期での使用を前提にした4シーズン用ワイドサイズがあります。基本的にはシュラフに適したサイズを選びますが、もし迷った場合は大きめを選びましょう。ジャストサイズ、あるいは小さめの場合、シュラフのダウンがつぶされてしまい、保温力を十分に発揮できません。またシュラフカバーにはマミー型が多いのですが、シュラフが封筒型の場合、カバーも同じ封筒型を選ぶか、大きめのワイドタイプを選ぶとよいでしょう。

防水・撥水加工

シュラフカバーには簡易防水タイプと、フルシームテープ加工を施した完全防水タイプがあります。前者は素材そのものに撥水性、防水性があり、軽く安価なモデルが多い。後者はやや重たく高価になりますが、防水力に優れ悪天候時にも安心です。山岳地帯での使用か、あるいは平地のキャンプ場での使用なのか、出かけるフィールドを考慮し、どの程度の防水力が必要なのかを考えましょう。

携行性

そもそもシュラフカバーは軽量コンパクトなモデルが多く、中には15デニールナイロンやタイベック素材をベースにした、ウルトラライトなカバーもあります。軽さを重視したいがシュラフカバーは装備から外せない、そんな人は、ウルトラライトモデルを選ぶのもひとつの方法です。

ファスナー

ファスナーの位置や仕様は使い勝手に関わります。例えば上下どちらからでも開くタイプや、内側からも開けられるダブルジッパー、頭から腰あたりまで大きく開くものもあり、このような仕様は出入りがしやすく便利です。ファスナーがあると、湿気を外に逃がすこともできます。

伸縮性

シュラフカバーには伸縮性のないモデルが多いのですが、やはりストレッチが効くと寝返りも打ちやすく快適なのは間違いありません。ただし、それはシュラフにも伸縮性があってのこと。あるいは伸縮性のないシュラフカバーでも、ワイドサイズを選ぶことで動きやすさを向上できます。

ナンガ / NANGA

スリーピングバッグカバー

SLEEPING BAG COVER

防水力に優れたナンガ製シュラフカバー。40デニールの頑丈な素材を採用し、ドローコードによる開口部はシンプルで出入りも簡単です。シンプルな構造は保温力もあり、秋冬のキャンプシーズンにおすすめ。
●サイズ:82cm×210cm ●収納サイズ:直径12×20cm(レギュラーサイズ)●重量:400g ●素材:40dnオーロラテックス

出入りが容易な開口部。ドローコードを絞れば保温力が高まります。


イスカ / ISUKA

WEATHERTEC シュラフカバー スーパーライト

イスカ独自の防水透湿素材「ウェザーテック」を使用したシュラフカバーです。耐久性の高い3レイヤー構造で、単体での使用にも適しています。出入りが容易なサイドファスナーを備え、立体裁断のフード部分などコストパフォーマンスに優れたモデルです。
●サイズ:84(肩幅)×209(全長)cm ●収納サイズ:8×8×22cm ●重量:410g ●仕様:ウェザーテック/3レイヤー


イスカ / ISUKA

GORE-TEX インフィニアム シュラフカバー ウルトラライト

3レイヤーのゴアテックス製シュラフカバー。超軽量の30デニールナイロンをベースに、ゴアテックスの優れた防水透湿性を備え、シュラフを水から守ります。耐久性も高く単体での使用にもおすすめ。
●サイズ:87(肩幅)×209(全長)cm ●収納サイズ:7×8×22cm ●重量:360g ●仕様:ゴアテックス/3レイヤー


プロモンテ / PUROMONTE

ライトウエイト3レイヤーシュラフカバー

GFC55

東レと共同開発の防水透湿素材を採用した、3レイヤーのシュラフカバーです。重量300gと軽量で、3レイヤー生地に通気性をプラスしたことで結露を大幅に軽減できます。
●サイズ:215×85cm ●収納サイズ:縦7cm×横8cm×高さ21cm ●重量:約300g ●仕様:20Dナイロンリップストップ+高通気エントラント+7Dトリコット3レイヤー

収納袋付きで、コンパクトに運搬できます。


オクトス / oxtos

NEWシュラフカバーライト

重量280gの軽量シュラフカバーです。防水性が必要な背面部と、透湿性が必要な上面部で異なる素材を採用し、軽さと透湿、防水性能を兼ね備えたカバーです。ファスナーは上下どちらからでも開けます。
●サイズ:全長202cm×肩口幅83cm×底部幅53cm ●収納サイズ:17×12×7.5cm ●重量:約280g ●素材: グレー部分・30デニールナイロン透湿防水ポリウレタンコーティング(頭部/背面部/底部)ライムグリーン部分・15Dリップストップナイロン●仕様:縫製部分シームテープ加工


ライペン / RIPEN

E-シュラフカバー

単体で使用できるシュラフカバーとして、最軽量クラスの製品です。ファスナーレス仕様とすることで保温力を高め、透湿性に優れる「高通気エントラント®」を採用し、結露や浸水からシュラフを守ります。山小屋でのシーツ代わりや緊急時の装備にもおすすめ。
●サイズ:215×85cm ●収納サイズ:26×20cm ●重量:260g ●仕様:15dnリップストップナイロン3レイヤード高通気エントラント®


ファイントラック / finetrack

エバーブレス スリーピングバッグカバー

EVERBREATH SLEEPING BAG COVER / FAG0533

ファイントラックの独自開発「エバーブレス®3D」を使用したシュラフカバー。3レイヤーに比べて軽くコンパクトながら耐久性にも優れ、単体での使用も可能です。腰まで開くファスナーを備え、出入りも容易です。
●収納サイズ:Φ9.5cm×13cm ●重量:264g(袋込み)●仕様:エバーブレス®3D/特殊2.5レイヤー


ヘリテイジ / HERITAGE

eVent WINDPROOF ファスナー付シュラフカバー

素材に「eVent® WINDPROOF」を採用し、高度な耐久性と透湿性能を備えたモデルです。縫製部はシームテープ加工が施され、ファスナーの位置に配慮したことで金具が口に当たらず、右手で容易に開閉できます。
●サイズ:(M)220cm×最大幅82cm ●重量:(M)295g ●仕様:30Dナイロンリップストップ・eVent®ウインドプルーフ3レイヤー(7dnトリコットバッカー)


ノルディスク / NORDISK

コットンスリーピングバッグカバー

Cotton Sleeping Bag Cover

多くのシュラフカバーが水濡れ防止を優先する中、こちらは火の粉や埃、霧雨などからシュラフを守ります。コットン100%の本体は頑丈で熱に強く、焚き火キャンプにおすすめ。コットンならではの風合いもお洒落で◎
●サイズ:220x75x65cm ●収納サイズ:14x22cm ●重量:985g ●素材:コットン100%

フードを絞れば冷気を遮断できます。


ムラコ / muraco

Tyvek SLEEPING BAG PROTECTOR

SL001

強靱で耐水性に優れるタイベック製のシュラフカバーです。タイベックの高い透湿性能によりシュラフをドライに保ち、テント内の結露や万一の浸水からシュラフを強力に保護します。出入りしやすいセンターファスナー仕様。
●サイズ:W86×L220cm ●収納サイズ:Φ9×H15 cm ●重量:202g ●素材:Tyvek(Polyethelene)

ドローコードを絞り、保温性を高められます。

擦れに強いナイロンリップストリップを開口部のスリーブに採用。

専用収納袋にコンパクトに収納できます。


ムラコ / muraco

Tyvek “THERMO” SLEEPING BAG PROTECTOR

SL002

防水性、透湿性に優れるタイベックに、アルミを蒸着させたシュラフカバーです。結露や浸水からシュラフを保護しつつ、裏面に蒸着されたアルミが最大約80%の体温を反射し、保温性能を高めます。単体でも使用でき、夏のキャンプや非常用装備に。
●サイズ:W86×L220cm ●収納サイズ:Φ12 ×H15cm ●重量:285g ●素材:タイベックシルバー(Polyethelene, Aluminium)

スタッフサックで、コンパクトに収納できます。


ヒルバーグ / HILLEBERG

ビバノラック レッド

ヒルバーグ・ビバノラックはシュラフカバーはもとよりレインウエア、緊急用シェルター、ビビィサック等の機能を兼ね備えたアイテムです。それぞれのギア単体よりも軽く、防水、防風、透湿性能を備え、マルチに活躍します。キャンプやハイキング、または非常時の備えとして活用できます。
●サイズ:長さ240cm×幅86cm ●収納サイズ:約25cm×29cm ●重量:560g ●素材:棒水透湿性リップストップナイロン


アウトドアリサーチ / Outdoor Research

ヘリウムエマージェンシービビィ

3シーズン用シュラフを4シーズン仕様にできるシュラフカバーです。チューブのような構造はシンプルで保温力が高く、外気や結露からシュラフを守ります。缶ビールほどのサイズに収納できるコンパクトさも魅力。
●サイズ:91.44cm×213.36cm ●収納サイズ:13.97cm×6.985cm ●重量:264g ●仕様:30デニールリップストップ 2.5レイヤーPertex Shield

ドローコードを絞るだけのシンプルな構造です。


エスオーエル / SOL

エスケーププロヴィヴィ

Escape Pro Bivy

単体使用できる、保温性能に優れたシュラフカバーです。防水性能と透湿性能を備えたシンパテックスを使用し、シーム処理を施すことで完全防水仕様としました。内部のリフレクション加工は最大90%の体温を反射し、保持します。夏期は単体で、冬はシュラフカバーとしての使用がおすすめ。
●収納サイズ:φ11㎝×17㎝ ●重量:227g ●仕様:シンパテックス、リフレクション加工


タラスブルバ / TARAS BOULBA

シュラフカバー

結露や浸水からシュラフを保護し、また、ワイヤー入りフェイスネットが虫の侵入を防ぎます。ファスナーにはカバーが設けられ、生地の巻き込みを防ぐなど、細かな使い勝手まで配慮されています。
●サイズ:約230×90×60cm ●収納サイズ:約Φ12×24cm ●重量:480g ●素材:ナイロン(裏面:PUコーティング)

両面ファスナー仕様、内側からも操作できます。

収納袋でコンパクトに運搬できます。


この記事をシェアしよう!

関連記事

『 寝袋・枕 』新着編集部記事

おすすめ記事

【消費税の価格表記について】
記事内の価格は基本的に総額(税込)表記です。2021年3月以前の記事に関しては(税抜)表示の場合もあります。